まいにちWACわく!その9

21日 課業終了 赤城は外での宴会の為、風呂を早くすませ、化粧をしていた。ふと、自分の顔を見て 「外に出たら女の子ぽくいかなきゃ、うん合格、合格」と一人照れながら一人事を言った。宴会場へは、飯島士長が案内してくれる。と先任に言われた。「初めて話しするなぁ」


PX 「飯島士長、おまたせしました」と元気よく言うと飯島は「町に出たら俺達の階級は言わないでね、なんか恥ずかしんだ」と言う。なるほど「はい、わかりました」と笑顔で答える。あれ?けど俺達?視界には飯島一人。不思議に思っていると「おまたせ〜」見ると三島だった


タクシーの中で三島は赤城を見て「化粧すると可愛いね、けど仕事の時は控えめにね。」とアドバイスしている。赤城は、少し照れながら、「はい」と、一言。事実、飯島、三島がおどろいているのだ。こりゃ今日の宴会、狼が騒ぐぞ。三島の中で何かが騒ぎだした。


三島の気持ち 「う〜ん可愛いなぁ、こりゃ唾つけとくのも損はないぞ。と、なると、今日は狼どもから、三島を守るふりをしっつ、さりげなく、先輩の振りをし・・・よし!あの作戦だな。楽しみだな」


飯島の気持ち「なんだか、元がいいんだろうなこの子の顔は、こりゃさらに化けるな。三島も行きそうだが、俺も少し技みせて・・・嫌々、親父の事考えると手だせんわなぁ。ふぅ〜」


赤城の気持ち 「今日を利用して迫の人と仲良くなろう、三島士長に可愛いって言われたから、多分人受けは、悪くないと思いたいなぁ、けど、ワックを嫌な人も多いかな?今からこの二人と少しでも慣れなきゃ」


三人の思いを乗せタクシーは宴会場へ到着した。「さぁ〜飲むぞ〜行こう赤城クン」と三島 あっ!赤城クン!?「ごきげんなんですね〜」と、飯島と赤城が笑顔で言いながら、宴会場の扉がひらいた 「いらっしゃいませ〜」・・・ 宴会が始まった

スキップ・ビート 番外編・生活隊舎

「中隊の宴会ン時に残留って切ないですよね・・・」
ここは生活隊舎、迫小隊の営内班である。 「な〜!しかも今日はあのWACも来ンだよな」
柳沢士長と河原1士はボヤキながら「みんなのゴルフ4」をやっていた。
「下っ端はつらいっスね」 「・・・・・」 部屋の中にコントローラーを叩く音だけが響いていた。こういう時は誰かが割りを食うとは分かっていても、文句を言いたくなるものだ。
「自分、ハタチの誕生日なんか消防隊勤務でしたよ」
河原1士は若手にありがちな愚痴をこぼした。
「お前、俺が打つ時に話しかけるんじゃないよ・・・まァ自衛隊ってのはそういうトコだからさ。俺なんかアレよ?年越し警衛よ?」
「うわ〜、それキクなァ〜!しかし柳沢士長、なんかだんだん喋り方が三島士長っぽくなってきましたね」
三島士長と柳沢士長は同室であった。さらに「みんゴル」も三島士長の私物なのであった。
「そう?同じ部屋だしな。そういや三島士長ハリキッテたな」
「あ〜WACが来ますもんね〜!」 柳沢士長は時計を見た。点呼まであと10分だ。
「そろそろやめっか。でもな河原、三島士長って酒飲めねーンだぜ。」
「え〜!そうでしたっけ!?普段から酔っ払ってるみたいなのに!」
PS2の電源を切りながら河原1士は言った。柳沢士長は外被を着ている。
「しかしこんな人が居ない日くらい点呼なくてもいいのになァ」
「ホントですよね〜」 二人は部屋を出た。点呼場所は当直室前である。
こうして営内の夜は更けていくのであった・・・。

生活隊舎編、不定期につづく・・・・


「かんぱ〜い」ワイワイガヤガヤ 宴会が始まって30分
赤城1士の周りには、大量の男が群がっている
「こうなることは予想してたが〜」中隊長が嘆いている
「中隊長、どうぞ」 「おぉありがとう。」三島だった
「三島は確か飲めなかったな?」「はい、ジュースで」



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