「三島さん・・・ 私・・・ 三島に技決めたい!」・・・「うわぁ〜!」
「はぁハァ・・・」 三島は叫びながら、目を醒ます。まだ、辺りは暗い
異様な夢だった。しっかり目覚めた三島は、なんだか喉に渇きを感じコーヒーを買いにでた
と、廊下に出ると、異様な叫び声に、驚き、何事?とした顔の営内者が数名、廊下に出ていた。「三島〜お前か?どーしたのよ?」皆、一同に心配した顔している。「いゃ〜なんか怖い夢みて、心配かけました。すいません」と丁寧に謝る
皆、各人の部屋へと戻る。三島も気まずいなぁ
なんて思いながら、自販機へと急ぐ。コーヒーを買い・・・喫煙所へ向かい、そこの椅子に腰かける
と・・・
真夜中にも関わらず、先客が居たことに気が付いた
誰?と思い、顔を覗く三島。暗いせいもあり、誰か確認できない。三島達の住む居住隊舎の階には三島の中隊の他、重迫がいる
三島も結構連隊内の人物を知っているつもりだったが・・・見覚えがない顔だった
こんな時、人はとても気まずい気持ちになる。三島ももちろん気まずさを感じていた。そして、あの人もだろうと考えていると
小さい声で・・・ 「煙草ある?」と問いかけられた
三島は慌てて、ズボンを触ると、煙草があったので、ありますと告げた
「ありますよ、あぁ、吸われるんならどうぞ」と煙草を差しだし、火を付ける。やはり見た時がない顔だった
転属して来たばかりの人だろうか?と考えながら、自分も煙草に人をつける
すると、また小さい声で「ありがとう・・・
ずっと煙草がすいたかったんだ」と・・・
おかしな事を言う人だと思いながら、三島も思い切って話をしてみた
「重迫の方ですか?初めて見る顔ですね?」など
と色々質問するが「うん、うん」と言うばかりで会話にならない
流石に気まずくなり、三島は「じゃ、自分は帰りますんで」と言い席を立つ
すると、小さい声で「もう一本貰える?」と言われた
なんか不気味な人だなと思いつつ煙草をだし、火をともすと・・・
そこにいたのは赤城だった! 三島「!!?」声にならない絶叫を心で叫ぶ三島すると、赤城は「私、三島を初めて見た時から技決めたくて!」と飛び込んでくる
「ぎゃ〜!」・・・ 「おい!おい!三島、三島!起きろ!」と言う声が聞こえ・・・
目を醒ますと私服姿の田浦が目の前に、部屋の入り口には飯島を初め野次馬達がいた
「ん?あ、あれ?ここどこ?」と寝ぼける三島
朝飯を飯島らと食べに行き、話を聞いて真相が判明した
どうやら、一番初めに見てた夢は、夢の夢であり、コーヒーを買いに行ったと思いこんでいた事も夢であったのだ
しかし、赤城が技をかけたがっているのか?なんて疑問も強烈に頭から離れない
すると「おはようです」
ふりむくと赤城だった 食事をしながら、おそるオソル「あのさ、赤城って煙草、吸わないよな?」と聞く三島もちろん答えはイエスであった
さらに三島は「空手とかって最近練習は?」と聞きとニッコリ笑って
「実はですね〜」と話を続けた
「ここの駐屯地に空手を近所の子供に教えている人がいるらしんですよ〜、それ聞いたら私、なんか久しぶりにしてみたくて〜三島士長、私の技受けませか〜?」
なんて笑いながら言ってくる また、夢かと思い、ほっぺをつねるが痛い・・・
赤く腫れたほっぺ顔でモジモジと「いえ、遠慮しときます・・・」と断る
赤城はその姿にキョトンとし・・・ 飯島は、面白いなぁと思いながらただニャニャするのだった
田浦3曹復か〜つ! 田浦下宿編 田浦は1チャンネルと言う、サイトを見ていた
楽しみなのは、新軍事ドラマ 施設科中隊本部 と言うスレッドであった
施設科中隊の内容はこうであった
「似たような話ばかりだなぁ 自衛隊は」なんて一人言を言っていると、後輩の営内者からメールがくる
(また、鍋しませんか?三島、赤城そして本日は井上3曹も)
こんなメールが来たからこそ、以前、やった時がある闇鍋をまたしなければ
と息こむ田浦だった
そんな中、ここは、居酒屋 まちんるだ 今夜は中隊長
先任、人事と一緒になって一杯行っている、まぁ中隊本部の夜にはごく稀にある風景だろう〜