オニール大尉、岬美由紀、イ・バンヒ、ウルマ、ジョンヒ、高槻美沙、ビッグボスetc…(元ネタわかります?)
映画や小説、マンガやゲームなどには数多くの女性戦士が登場します
果たして将来、普通科中隊にWACが配属されることがあるのか?
はっきり言っちゃいますと、自分は「当分は無い」と思っています
理由はやはり「体力差」
男女の体力差が圧倒的なのは周知の通りですが、自衛隊特に普通科中隊となると体力差というモノが圧倒的に重要となります
普通科中隊のWACは男子隊員と同じ新隊員教育を受けており、当然ながら後期教育最大の難関(の一つ)「夜間35キロ行軍」もクリアしています
これだけ見たら「普通科中隊のWACはなんてタフなんだろう!」と感嘆の声を上げる人もいるかと思います
しかし普通科隊員にとってはそれは当たり前のレベルであり、その訓練をクリアしたところで「当然」という扱いを受けます
それに本来の演習では、行軍が終わった後から状況が始まるのが一般的です
同じ体力なら天幕や部屋、トイレなどを分ける必要の無い男子隊員だけで中隊を構成するのが一番楽で手っ取り早い…現場部隊ならずともそう考えるでしょう
つまりWACを普通科中隊に配置するメリットが、現時点では無いのです
「男女共同参画社会」が言われてずいぶん経ちますが、現時点で自分の知る限り普通科ナンバー中隊にWACが配属された…という話は聞きません
ではこのまま未来永劫「普通科中隊WAC」は誕生しないのか?…あくまで主観ですが、自分はいつか必ず「普通科中隊WAC」は誕生すると考えます
装備の軽量化、部隊の車両化が進めば「体力差」のデメリットはある程度カバーできます
それに今後「警備出動」や「治安出動」といった任務に当たる際、検問での女性に対する身体検査や市街地における情報収集などの任務も出てくるでしょう
体力でガンガン押しまくる小銃小隊の隊員でなくても、迫のFOや狙撃、車両操縦などといった分野に才能を発揮するWACも出てくるかもしれません
それがいつのことになるかはわかりませんが…
初めてWACを受け入れることになる普通科中隊はどんな目に遭うか…その時にこの小説が少しでも役に立てば嬉しく思います